エムバペ、毛沢東ミームで中国企業が契約解除 東鵬飲料や蒙牛など
中国で、東鵬飲料、蒙牛乳業、ミルクグラウンドがレアル・マドリードのFWとの契約を解除した。エムバペ選手が自身を毛沢東に見立てたミームを称賛したことが理由。
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中国の複数の企業が10月27日(火)、キリアン・エムバペ選手との提携を即時終了した。きっかけは、フランスのサッカースターが動画の中で、自分の顔を建国の指導者・毛沢東の体に合成したミームを「一番面白い」と話したことだ。
飲料メーカーの東鵬飲料と乳業大手の蒙牛乳業は、中国のSNS「微博(ウェイボー)」で契約解除を発表した。蒙牛傘下のチーズメーカー、ミルクグラウンドも提携を打ち切った。各社の声明はほぼ同じ文面で、「当社は国民感情を傷つけるあらゆる行為に断固反対し、ゼロ・トレランス(一切容認しない)方針をとっている」としている。
エムバペ選手は中国で非常に人気が高く、現地での広告契約も目立っていた。東鵬飲料は4月に同選手と契約し、ボトルや広告に顔が使われていた。蒙牛との提携は、ニュースサイト「虎嗅(Huxiu)」によると2021年から続いていた。
オンライン番組での発言
問題の動画は、フランスのオンライン・トーク番組「The Bridge」のもので、レアル・マドリードのチームメートであるオーレリアン・チュアメニ選手と共演していた。自分に関する一番面白いミームを聞かれたエムバペ選手は、自分の顔が「ある男――確か中国の独裁者だと思う」に合成されたものを挙げた。その後、毛沢東の体に合成された画像が映し出される。エムバペ選手は、このミームを友人たち、特にゲーム中によく使うと語った。
エムバペ選手は毛沢東の名前は出していない。番組は元の動画を削除したとみられる。通信社AFPのファクトチェック部門は、動画の真偽を当初は独自に確認できなかった。
エムバペ選手は9月、スポーツ紙レキップのインタビューで、自分の顔を政治家や軍人に合成したミームについて語っていた。面白いものもあればそうでないものもある、そうした人物は歴史的に害をもたらしたからだ、という内容だった。
外務省は「感情を傷つけた」
毛沢東(1893〜1976年)は中華人民共和国を建国し、共産党を率いた。中国では毛沢東をネタにした冗談はタブーとされている。東鵬飲料の契約解除に関するハッシュタグは、火曜日に微博のトレンド1位となった。多くのユーザーが謝罪を求めたり、ボイコットを呼びかけたりした。
スポーツ情報サイトの懂球帝(Dongqiudi)は、この発言を中国と中国のファンへの侮辱だと非難し、翻訳しないと表明した。中国外務省は、中国国民の感情を傷つける言動は社会のあらゆる層から当然の反発を受けると述べた。
ほかの企業も投稿を削除
スイスのスポーツブランドOn(オン)は、微博の公式アカウントからエムバペ選手に関する投稿を削除したが、正式な契約解除は発表していない。Onは9月18日に、同選手との世界規模のパートナーシップを発表したばかりだった。
国営の中国中央テレビ(CCTV)、SNSの小紅書(RedNote)、ディオール、ウブロも、一部の投稿を削除した。スポーツサイトの虎扑(Hupu)は、ニュースサイト「新浪財経」によると、バロンドール投票でのエムバペ選手の順位表示を削除した。同選手は10月26日(月)、ハリー・ケインに次ぐ2位で同賞を逃していた。エムバペ選手もレアル・マドリードも、火曜日までにこの件についてコメントしていない。


